学級経営

人間関係ができるレクレーション「友達ビンゴ」

心先生
心先生

こんにちは。子ども達の「心を育てる」がモットーの体育教師。心先生です。よろしくお願いします。

学級開きをおこない、ここから子供たちの人間関係を作っていきたいと考えています。そこで、自己紹介で盛り上がるレクリエーションはないでしょうか?

心先生
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自己紹介のレクリエーションの中で、盛り上がるものといえば「友達ビンゴ」です。クラスメイトに話しかけるきっかけを作り、班で協力する場面もあるのでチームワークも試されます。この取り組みを通して、人間関係を築き、自治的集団へ近づいてください!

人間関係をつくる為に大切なこと

人間関係をつくる時に、私は以下の3つを大切にしています。

1. 自己開示で相手の心を開く

自己開示とは「自分のプライベートな情報を相手に伝え合ること」をいいます。

人間は、自分が信用できると思った人に、自分のプライベートな話をしたりしますが、逆もあり得るのです。

つまり、自分のプレイべートな深い話をしてしまったから、この人を信用しようという心理が働くのです。

だから、自ら相手に自己開示することによって、返報性の原理が働き、相手も自己開示をしやすくなります。

そして、相手も自己開示をすることで、重要な話をしてしまったから信用しようという心理が働くので、自己開示をしあうことが相手への信頼感を高め、人間関係が良くなるのです。

2. 類似性と帰属意識を演出する

同じグループに所属している時に、人間関係ができやすいという心理テクニックを使っていきます。

例えば、次のような経験はありませんか。

帰属意識の例
  • 他のクラスの友達より、同じクラスの友達の方が仲良くなる
  • 同じ部活動に所属している人と仲良くなる
  • 大人になってからも、自分の母校で所属していた部活動を応援する
  • あまり野球には興味ないが、「阪神VS巨人戦」は大阪に住んでいる人は阪神を、東京に住んでいる人は巨人を応援する
  • ワールドカップなどの世界大会が行われると日本を応援する

このように、同じグループであると認識すると人間関係ができやすくなります。

そこで、グループ活動を上手く取り入れていくことが有効になります。

つまり、グループを有効活用することが大切です。

ペア活動・4人班活動・6人班活動・男女グループ・クラス全体といったグループを目的に応じて使い分けてください。

3.共同作業の中で笑顔をつくる

 心理学の考え方の中に、何かしらの共同作業をしているときに笑いを共有すると、一気に帰属意識が高まるというものがあります。

 この笑いとは、「ギャグ」や「ユーモア」ではなく、「 プレイフルネス」と呼ばれる能力が必要です。

プレイフルネスとは

どんな状況でも自分と周りの環境に対して楽しいことを見つけ出す力

どんな状況でも遊び心を持って打開策を探ることができる力

チームビルディングや構成的グループエンカウンターなどの集団で取り組む要素が入った活動を行い、グループでの共同作業を行うなかで自然と笑顔がこぼれる状態になれば自然と人間関係は良くなっていく可能性が高まります

自治力を高めるために大切な5つのステップ

自治力を高めるために、生徒同士の話し合い活動を意識的に取り組む必要があります。
そして、話し合い活動は、次の5つのステップで行いました。

1.課題を見つける

2.課題の改善方法を自分で考える

3.改善方法を交流する

4.改善方法を決定する

5.決定したことを守って実際に行動する

このステップを続けていくことで、生徒たちが自分たちの力で課題を解決していく力がついていきます。

今回の友達ビンゴでもこのステップがでてきますので、この時間を大切にしてください。

友達ビンゴとは

友達ビンゴとは、「仲間に関する情報でおこなうビンゴ」です。

次のような目的で行います。

・普段話しかけられない人に話しかけるきっかけを与える。
・班での共同作業を通じて班内の連携を深める。

まずは、このようなビンゴを用意します。(例は2年生バージョンです)

友達ビンゴのルール

・ビンゴに当てはまる人を探し、その人に記名してもらう。
・記名できるのは一人一回だけである。同じ人に2つサインしてもらうことはできない。
・変更する場合は消しゴムで一度名前を消す。
・1つビンゴになるごとに10点。

友達ビンゴの流れ

1.本時の目的の説明

2.配られたビンゴシートに班と名前を記入し、ルール説明を聞く

3.班内でビンゴに当てはまる人がいれば、その欄にサインをしてもらう(3分)

4.学級全体に広げてサインをもらいに行く(7分)

5.班に戻り、作戦会議を行なう(3分)

6.再度、サインを集めに行く(7分)

7.結果発表

8.答え合わせ(質問に当てはまる人がいるかをクラス全体に聞いていく)

9.本時の振り返り

指導のポイント

・もし、クラスの中で話しかけることが苦手な生徒がいる時にはその生徒だけが当てはまる質問をビンゴカードに書いておくと自然とその生徒の元に人が集まるようにできる(その生徒が出席番号が11番なら、「出席番号がゾロ目の人」という項目を入れておく)

・自由に動き出したときに、生徒一人ひとりの様子を見て、誰が人間関係作りが得意で誰が苦手なのかを把握しておく

・自分から話しかけることが出来ない生徒に対してサポートする

・始めは仲の良い生徒に質問しに行く傾向があるが徐々に今まで話したことのない生徒とも交流するように促していく

・始めのサインタイムが終わった後の作戦タイムで、班の中で情報の交換を行わせ、作戦を話し合わせる

・2回目のサインタイムでは、勇気を持ってまだ話していない人にも話しかけてみることを促す

・結果発表の後に、答え合わせとして、ビンゴカードの項目に当てはまる人がいるかを聞き、手を上げさせていくとクラスのメンバーの新たな情報がわかる

・質問の最後の方には、クラス全員が当てはまるような質問を並べておくと手を上げさせる時に盛り上がるようにできる

まとめ

心先生
心先生

友達ビンゴはとても素晴らしいエクササイズです。実際に私も毎年のように行っています。

クラスメイト同士が会話するきっかけにもなり、クラスメイトのことを多く知ることが出来るので、新年度が始まった時期には特におすすめです。

きっかけがあれば人間関係がどんどん出来上がっていくことは多くあります。きっと、生徒たちの人間関係に変化しますよ。

ぜひ、試して見てください。

自治的なクラスを作りたい人はこちらから↓

自立的・自治的な集団をつくる為の5つの柱【学級経営】

ABOUT ME
心先生
「心を育て、心を繋ぐ」がモットーの中学校教師、心先生といいます。 30代前半の体育教師です。専門種目はバスケットボールです。私自身、バスケットボールを通して、心が育った経験から、生徒たちの心を育てたいと考えるようになりました。 生徒を育てるために、日々奮闘している先生の何か役にお役にたてればと思い発信しています。