チームの心を育てる

生徒との信頼関係を上手く築く教師の5つの特徴【中学校学級経営】

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こんにちは。

「心を育て、心をつなぐ」がモットーの体育教師。

心先生です。よろしくお願いします。

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先日、初任者研修で「生徒との信頼関係を築いていくことが大切です。」と教わりました。

信頼関係を築くことは大切なことは分かったのですが、どうすれば信頼関係ができるかがわかりません。

生徒との信頼関係を築くためには、何を意識すればいいかを教えてもらえませんか?

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信頼関係を築くことは、教師として最も大切なことのひとつです。

私たちもそうですが、生徒も、「何を言われるか」ではなく、「誰に言われるか」で受け取り方が大きく変わります。

今回は、生徒と良い人間関係を築くことができる教師の5つの特徴をお伝えします。

最後まで、読んでみてください。

この記事を読んで欲しい人

生徒と上手く信頼関係を築くことができていないと思っている人

信頼関係を築くために大切なポイントを知りたい人

信頼関係とは

そもそも信頼関係とは、次のような意味です。

信頼関係

お互いに信じ、頼りあえる間柄のこと

つまり、私たちが生徒のことを信じて頼りにし、それと同じように生徒も私たち教師のことを信じて頼りにしてくれている関係ができていることを、「生徒との信頼関係が築けている」というのです。

私は、生徒との信頼関係を築く為には生徒に

「この先生は信じても大丈夫だ」

「この先生は頼りになるな」

と感じてもらうことが大切だと考えています。

信頼関係を築くことが上手い教師の5つの特徴

生徒が教師のことを心の底から信じることができるかどうかは次の2つの要素が大きく関係しています。

  • 生徒がその教師に好感を持てるかどうか
  • 生徒がその教師が約束を守ってくれると思うかどうか

そして、生徒が教師のことを頼りにできるかどうかは次の要素が大きく関係しています。

  • 生徒がその教師を尊敬している

これらのことを踏まえると、信頼関係を築くことが上手い教師の特徴としてこのような要素が大切であることがわかります。

  1. 笑顔がある
  2. ユーモアがある
  3. 愛情が感じられる
  4. 言動が一致している
  5. 尊敬される強みがある

好感を持てる教師

まずは、「教師として」の前に、「人として」好感が持てるかどうかが非常に大切です。

あなたも好きな人と嫌いな人では好きな人の方が信じやすいのではないでしょうか。

生徒にとって、「嫌いな先生」になると、正しいことをいっていても生徒は聞く耳を持たなくなります。

これでは、信頼関係を築くどころではありません。

まずは教師の人としての魅力が伝わらなければならないのです。

そこで、今回は特に大切にして欲しい3つだけに絞っていきます。

笑顔がある

大切にして欲しいことの1つ目は、「笑顔」です。

想像して見てくだい。あなたなら次のうちどちらの人と仲良くしたいと思いますか?

いつも笑顔で、上機嫌な人

いつも険しい顔をしていて、不機嫌な人

私なら、「いつも笑顔で、上機嫌な人」と仲良くなりたいと思います。

だからこそ、生徒の前にいる時は「笑顔」で過ごしてみてください。

「私はいつも笑顔ですごしていますよ」

と思った人でも試しに、同僚の先生に

「私は教室でいつもどんな表情をしていますか?」

と聞いてみてください。

あなたの表情を一番みている人は、あなたではなく、あなたの周りにいる他人です。

その他人からいわれた表情があなたの生徒からの印象です。

教室に行く前に、鏡の前で自分の表情が笑顔かどうかをチェックしてみてください。

ユーモアがある

大切にして欲しいことの2つ目は、「ユーモア」です。

何も芸人さんのように面白いネタを考えろと言う話ではありません。

しかし、人は「面白いこと」「楽しいこと」が大好きです。

そして、「楽しませてくれる人」の周りには必ず人が集まります。

だから、私も休み時間には生徒と一緒に冗談をいって遊んでいます。

授業中でも、生徒の発言に対して「ツッコミ」を入れながら進めていくことも多くあります。

生徒を笑かすことが教育の目的ではありません。

しかし、遊び心を大切にしている方が生徒との関係は確実に作りやすくなります。

愛情が感じられる

大切にして欲しいことの3つ目は、「愛情」です。

愛情とは

相手をいとしく思う気持ち。人や物に対するあたたかい心。

つまり、教師の発言は、「本当に生徒のことを想って言っているのか」ということになります。

本当に生徒のことを大切に想っている先生の言葉は、生徒の心に届くものです。

生徒のことを想っていたら、褒め言葉でも、厳しい言葉でも生徒の心に届く可能性は高くなるはずです。

例えば、体育の授業で危険な行為をした生徒がいたとします。

そして、その生徒を指導する為に、

「2度と同じことを繰り返すな!」

というセリフを言ったとしましょう。

生徒のためを想っていった言葉なら、

「あなたには怪我をして欲しくない。もし誰かを傷つけることになったら、怪我をした生徒も辛い思いをすることになるし、怪我をさせてしまったあなたも相手のことが心配になったらい申し訳ない気持ちでいっぱいになるはず。そうなって後悔して欲しくない。」

だから、「2度と同じことを繰り返すな!」

という言葉になります。

しかし、教師のいらだちをぶつけただけの言葉なら、

「危険なことするなっていっているのに、危険な行為をするなんて。お前は俺の言うことが聞けないのか。うっとうしい行動ばっかりして。お前みたいなやつは、授業なんか入る資格はない。うっとうしいから、もう2度とするなよ。」

だから、「2度と同じことを繰り返すな!」

という言葉になります。

同じ言葉でも、言葉に込められた想いや感情が違うと伝わり方は大きく変わります。

生徒と一緒に、心から喜んで。

心から褒めて、心から叱って。

時に優しく、時に厳しく。

生徒への愛を込めて、心から伝える。

そんな愛情がこもった行動や言葉こそ、生徒が自分は大切にされていると感じる言葉になるのです。

約束を守る教師

言動が一致している

大切にして欲しいことの4つ目は、「言動の一致」です。

信頼される教師は、言動が一致しています。

やると言ったことは、ちゃんとやります。

例えば、次のようなケースはどう思いますか?

  • 遅刻した生徒に「時間を守れない人は社会人にはなれない」と怒っているが自分はいつも時間を守らない。
  • 「明日提出物を忘れた人は全員取りに帰ってもらう」と言いながら、言うとこを聞きそうな生徒にはキツく指導して取りに帰らすが、言うことを聞かない生徒には指導せずに取りに帰らせない。
  • 「勉強がわからなかったらいつでも教えてあげるよ」と言いながら、いつ行っても不機嫌そうな顔で教えてくれない。

これでは、生徒は不満に感じことになるはずです。

だからこそ、「〇〇する!」と言ったら、実際に行動を起こす必要があります。

  • 生徒に「やれ」と言っていることは、自分も実践する。
  • 生徒によって態度を変えない。(もちろん、生徒一人ひとりに合わせた個別の配慮は必要です)
  • もし仮に、生徒との約束を守れない時は、素直に謝り、別の日に変更をして欲しいことを伝える。

そんな当たり前のことを私たち教師が守っていくことが大切になるのです。

言ったことは実行する。

生徒との約束を守る。

非常にシンプルで、大切なことです。

尊敬される教師

尊敬される強みがある

大切にして欲しいことの5つ目は、「尊敬される強みがある」です。

私たち教師は、あくまで教師です。

生徒と教師の関係を築かなければいけません。

生徒とどれだけ仲良くなっても、どれだけ心を開いても、あくまで「お友達」になってはいけないのです。

だからこそ、私たち教師は生徒から、教師として尊敬されなければ本当にいい関係になりません

生徒は、私たち教師に尊敬できる強みがあるからこそ、「この先生に頼りになるな」と感じるようになるものです。

あなたも、困った時に助けを求める人は、何か尊敬できる強みを持った人なのではないでしょうか。

しかし、強みといっても何かすごい力を持っていなければいけないわけではありません。

例えば、

  • あの先生はいつも笑顔で話を聞いてくれる
  • あの先生は私たちのことを大切にしてくれる
  • あの先生はユニークで面白い
  • あの先生の授業はわかりやすい
  • あの先生はバスケットボールが上手い
  • あの先生は絵が上手い

といったものでも構いません。

大切なことは、生徒が「すごいな」と尊敬できる人であることです。

些細なことでもいいので、私たち教師は、人として、教師としての強みを磨いていくことが必要です。

だからこそ、私たち教師も常に学び続けることが大切になるのではないでしょうか。

まとめ

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今回は、「生徒との信頼関係を上手く築く教師の5つの特徴」を紹介しました。

「笑顔」「ユーモア」「愛情」「言動の一致」「強み」の5つが大切であるという話をしました。

生徒との信頼関係ができると生徒にとっても教師にとってもメリットばかりです。

生徒は、「何をいっているか」より「誰がいっているか」を重視することが多くあります。

私たち教師が、生徒一人ひとりと人間関係を築くことで、生徒の心に私たち今日の言葉が素直に入っていくようになるのではないでしょうか。

しかし、あくまで人と人との関わりです。私たち大人でも、気の合う人とそうでない人がいるはずです。

だからこそ、全ての生徒と100%の信頼関係ができるかどうかはわかりません。

それでも、私たち教師は、常に「人として」「教師として」自分を磨き続けなければいけないものではないかと思います。

私自身もみなさんと一緒にこれからまだまだ成長したいと思っています。

今回も最後までお読みいただいてありがとうがざいました。

ABOUT ME
心先生
「心を育て、心を繋ぐ」がモットーの中学校教師、心先生といいます。 30代前半の体育教師です。専門種目はバスケットボールです。私自身、バスケットボールを通して、心が育った経験から、生徒たちの心を育てたいと考えるようになりました。 生徒を育てるために、日々奮闘している先生の何か役にお役にたてればと思い発信しています。