チームの心を育てる

リーダーシップを育てるための教師の4つの心構え【中学校学級経営】

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こんにちは。

「心を育て、心をつなぐ」がモットーの体育教師。

心先生です。よろしくお願いします。

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生徒が主体的に問題を解決していくような、自治的なクラスを育てたいと思っています。

そのためには生徒の中からリーダーを育てたいのですが、どのようなことに気をつけて指導していけばいいのかがわかりません。教えてもらえますか?

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生徒たちの力で課題を解決していくような自治的なチームへと育てていく中では、リーダーの存在は欠かせません。

そこで今回は、教師がリーダーを育てる時に大切にしておいて欲しい4つの心構えを紹介します。

この記事を読んで欲しい人

クラスのリーダーを育てたいと思っている人

生徒のリーダーシップを育てるために大切な心構えを知りたい人

リーダーシップとは

リーダーシップとは次のような意味です。

リーダシップとは

リーダーシップとは、組織をけん引するリーダーとして資質や能力のことです。

中学生にとって、同い年のクラスメイトの前に立って「こうしよう!」と先導していくことは、かなりの勇気がいることです。

少なくても、私は中学生の時に、クラスを引っ張っていきたいとは思ってもいませんでした。

そこで、私はリーダーシップを育てていく前に、まずはフォロワーシップを育てることが必要だと考えています。

それは次のような理由があるからです。

  • フォロワーシップを持ったクラスメイトに囲まれている方がリーダーシップを発揮しやすくなるから
  • リーダーシップを発揮する目的は、フォロワーの力を最大限に発揮させることだから

もちろん、「フォロワーシップを完璧に育ててからリーダーシップを育て始める」というわけではありませんので、同時進行で育てていく部分はあります。

しかし、ある程度のフォロワーシップが育つまでは優先的にフォロワーシップを育てることに力を入れていきます。そして、ある程度のフォロワーシップが高まってきたら、いよいよリーダーシップを高めていくことになります。

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リーダーシップを高める前に、フォロワーシップを高める方が効率よくリーダーシップを育てることができます。そこで、フォロワーシップについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

リーダーシップより大切なフォロワーシップの育て方【中学校学級経営】

リーダーシップを育てるための教師の4つの心構え

まず、始めにリーダーシップを育てていくにあたって知っておかなければいけないことは、

「リーダーシップの育成には時間がかかる」

ということです。さらに、成長するスピードは生徒一人ひとりによって大きく異なります。だからこそ、すぐに結果を求めずに、長期的な視点で生徒を育てていく必要があります。

では、実際に生徒のリーダーシップを高めていくために大切な4つの心構えを解説していきます。

強みを生かす

まずは、リーダーシップを育てるために大切なことは、生徒の「強みを生かす」ということです。

固定概念にとらわれない

よくある失敗例は、教師が「リーダーとはこうあるべきだ」という固定概念を持つことです。

リーダーの目的は、目標を達成することです。目標を達成するための方法は一つではありません。多くの方法が存在しますし、その全ての方法が正解かもしれません。だからこそ、大切なことは目標を達成できるかどうかで、その目的を達成するための方法はチームやその生徒にあった方法を選択するべきなのです。

ここで、目標を達成するための方法は教師の固定概念にこだわる必要なないのです。私たち教師は、柔軟なリーダー像を認めましょう。

リーダーシップのタイプ

リーダーシップとは大きく分けると次の2つに分かれます。

  1. 引っ張るタイプ
  2. 支えるタイプ

それぞれを見ていきましょう。

引っ張るタイプのリーダー

人の上に立って引っ張っていくことができるタイプ。

昔ながらのリーダーシップ像がこのタイプ。自分の考えを伝えることが上手い。カリスマ性のあるリーダーシップ。トップダウンを得意とする。

支えるタイプのリーダー

人を横から支えることができるタイプ。

話を聞き出すことが上手く、周りから意見を引き出すことがうまい。仲間の長所がうまく発揮できるようにサポートをしていく。ボトムアップを得意とする。

私は、どちらのタイプのリーダーにも出会ってきましたが、どちらも素晴らしいリーダーでした。

よって、どちらが正解であるというように決める必要はないと思っています。

強みを生かす

大切なことは、「生徒の強みに合っているかどうか」ということです。

クラスには、「伝える」ことが得意な生徒もいれば、「聞く」が得意な生徒もいます。だからこそ、自分の話をすることが得意でプレゼンテーション能力の高い生徒は引っ張るタイプのリーダーを目指せばいいと思いますし、人の話を聞くことが得意で仲間の良さを引き出すことが上手い生徒は支えるタイプのリーダーになればいいのです。

大切なことは、教師が「リーダーとはこうあるべきである」という固定概念を捨てて、生徒1人ひとりにあった方法でリーダーシップを育てていくことです。

だからこそ、生徒の強みを生かしてください。

失敗を許す

次に私たち教師が気をつけなければいけないことは、「失敗を許す」ということです。

自分で考えて行動する力を育てる

私たちは、生徒の成長を願うばかり成功体験を積ませなければいけないという思いを持っています。もちろん、成功体験を積むことは非常に大切なことです。

しかし、ただ成功すればいいのではありません。大切なことは「生徒が自ら考え、行動した結果が成功すること」です。たとえ成功したとしても、教師の操り人形のように行動しただけでは本当の意味での成功とは言えません。

だからこそ、生徒が自分で考えて行動することを大切にして欲しいのです。

失敗を許す

生徒が自分が考えて行動を起こそうとして時に、私たち教師から見たら失敗しそうな場面もあります。私は、明らかに取り返しのつかない大きな失敗になりそうな時は止めますが、そうでない時には生徒が考えた意見を尊重するようにしています。

もちろんより上手くいくようにコーチングをしながら生徒から意見を引き出すサポートはしますが、最後の最後は生徒の判断に任せます。

そして、大切なことは「失敗を許す」ということです。

生徒は自分で考えて行動した失敗なら、そこから学ぶことはできます

絶対に失敗をさせてはいけないと強く思えば思うおほど、生徒に教師の意見を押し付けることになり、生徒のリーダーシップが育たなくなってしまうのです。

だからこそ、失敗を許せる心の余裕を持ちましょう。

もちろん生徒が自分で考えて行動した結果、成功させることが最もいいことは間違いありません。

最後まで任せる

生徒の失敗を許すことができたら、後は最後まで生徒に任しきってください。

よくある失敗は、「君のやりたいようにしてもいいよ」と言っていたにもかかわらず、期限が近づいて土壇場になってきたら教師が最後の最後をとってしまうことがあります。

一度任せると決めたら、できるだけ生徒に任してください。

生徒に主導権があり、教師がサポートをしているという感覚を持たせることが大切です。

最後まで生徒の力でやり切ることができたという気持ちが自信につながり、さらに生徒のモチベーションを高めることにつながります。

経験を積むまで長い目で育てる

生徒がリーダーシップを発揮できない最も大きな要員は、「経験不足」です。

生徒は、リーダーとして活動する経験が少ないことが考えられます。立場が人を育てるということがありますが、生徒はリーダーという経験をすることでリーダーシップは育っていきます。

あなたが初めて自転車に乗った時のことを思い出してください。初めから上手く自転車に乗れましたか?小さい子どもが自転車の練習をする時には、きっと何度も何度も転ぶのではないでしょうか。転倒する姿を見て可哀想だからといって、両親が代わりに自転車を運転しても決して上手くないません。何度も何度も練習する中で少しずつ経験を積み重ねて感覚をつかんでいき、自由に乗れるようになっていくのです。

リーダーシップも、自転車と同じです。

初めから上手くいくわけがありません。少しずつ経験を積ましてあげてください。一見失敗したように見えても、それは貴重な経験として生徒の力へと変わっていきます。

だからこそ、すぐに成果が現れることを過剰に期待するのではなく、長い目で生徒の成長を待つ必要があります。

もちろん、成長に個人差はありますが、それでも経験は必ず成長につながります。

まとめ

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今回は、「リーダーシップを育てるための教師の4つの心構え」について紹介しまいした。

生徒のリーダーシップを育てることは簡単なことではありません。しかし、今回紹介した4つの心構えを忘れずに指導していく中で少しづつ生徒が成長していくものです。

長い目で生徒の成長を楽しみにしながら、ぜひ実践して見てください。

今回も最後までお読みいただいてありがとうがざいました。

ABOUT ME
心先生
「心を育て、心を繋ぐ」がモットーの中学校教師、心先生といいます。 30代前半の体育教師です。専門種目はバスケットボールです。私自身、バスケットボールを通して、心が育った経験から、生徒たちの心を育てたいと考えるようになりました。 生徒を育てるために、日々奮闘している先生の何か役にお役にたてればと思い発信しています。