こんにちは。
「心を育て、心をつなぐ」がモットーの体育教師。
心先生です。よろしくお願いします。
こんにちは。
私の担任しているクラスでは、毎日のように遅刻してくる生徒がいます。
遅刻しないように何度も話しているのですが・・・
繰り返してしまう生徒にどのように指導して良いかがわからずに困っています。
どうすれいいのでしょうか?
担任をしていると、朝起きるのが苦手な生徒は少なからずいるものです。
そして、何度言っても遅刻を繰り返す生徒もいます。
もちろん規律性調節障害などの診断が出ているような生徒には、個別の対応が必要になりますが、これといった理由もなく遅刻を繰り返してしまう生徒には時間を守れるように成長してもらいたいものです。
そこで、今回はこれまで毎日のように遅刻してきた生徒が最後には遅刻がゼロになっていった指導方法をご紹介します。
ぜひ、最後まで読んで見て、実践してみてください。
何度も遅刻してくる生徒にどう指導して良いかわからずに困っている人
遅刻指導に効果的な方法がわかるようになる
遅刻指導の流れ
まずは、遅刻を繰り返す生徒が次のどちらのパターンかを判断してください。
- 遅刻してはいけないと思っていない
- 遅刻してはいけないと思っているができない
遅刻の指導がうまくいかない原因として、次のことが考えられます。
「遅刻はしてはいけない」と思わせる
まずは、遅刻している本人に「遅刻をしないようになりたい。」という前向きな気持ちになってもらうことが大切です。
しかし、ほとんどの生徒は「遅刻はいけないことだ」という認識を持っています。
稀に、遅刻しても良いと思っている生徒もいるので、このような話をして、時間を守る意識を高めていきます。
時間を守ることは、約束を守るということです。
約束を守る人は信頼されやすくなります。
逆に、約束を守れない人は信頼がされません。
もし、あなたが仲のいい友達が約束の待ち合わせ時間に遅れてきた程度なら許せるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
あなたが将来大人になって働いた時に、あなたが大きな契約をかわそうとしているとします。
その時に、小さな約束でもしっかりと守ってくれる人と、約束を守ってもらえない人ではどちらが信頼できますか?
小さな約束を守ってくれない人が、本当にあなたのことを大切に考えてくれていると思いますか?
「時間を守る」
たったこれだけのことですが、その積み重ねが大きな信頼へとつながります。
生徒の考え方によって、この他にもいろんな角度から時間を守ることの大切さの話をしていきます。
遅刻の原因を特定する
「遅刻はしてはいけない」とわかっているのに遅刻をしてくる生徒に関しては、
「やらない」ではなく「できない」
です。
バスケットボールのシュートが入らない人に、「決めろ!」と怒鳴ったところでシュートが入るようになるわけではありません。
「できない」生徒には、出来るように支援する必要があります。
では、どのように支援していけば良いかというと、
まずは、なぜできないのかを特定するところから始めます。
なぜ遅刻をしてしまったのか。
この「なぜ?」を何度も問いかけてください。
すると、原因が浮き彫りになってきます。
なぜ遅刻した?
寝坊したから
なぜ寝坊した?
夜遅くまで起きていたから
なぜ夜遅くまで起きていた?
お風呂から上がった後にYouTubeをみていたから
なぜ寝坊した?
寝坊したから
なぜ寝坊した?
目覚まし時計をセットするのを忘れていたから
なぜセットするのを忘れた?
習い事で帰宅が遅くなり、疲れて目覚ましをセットする前に寝たから
というような感じです。
同じ遅刻といっても、生徒によって理由は様々です。
だからこそ、生徒一人ひとりに応じて指導していく必要があります。
原因に応じた改善方法を考えさせる
原因がわかれば、あとは原因を解決する方法を生徒と一緒に考えていくだけです。
例えば先ほどの例であげたような原因であればこのような改善方法が考えられます。
原因 | 改善方法 |
お風呂に入ったあとにYouTubeを見てしまう | お風呂からあがったらスマートフォンをリビングにおいてYouTubeをみないようにする |
目覚ましをセットすることを忘れた | 毎日セットしなくても良いように平日は同じ時間にアラームがなるように繰り返し設定を行う。 |
といったよいうな改善方法になります。
他には、原因が同じでもこのように解決方法は様々な方法があります。
原因 | 改善方法 |
目覚まし時計をセットしたが、止めて二度寝をしてしまった。 | 目覚まし時計を立ち上がらないと届かないところに置いておく |
目覚まし時計をセットしたが、止めて二度寝をしてしまった。 | 2度寝してもいいように、1回目は余裕を持っておきたい時間にセットし、2回目はこれ以上寝ていたら間に合わないという時間にセットする |
寝坊以外にもこのような遅刻の原因が考えられます。
しかし、どれも原因を追求し、原因対する改善方法を考えていけば良いのは同じです。
原因 | 改善方法 |
待ち合わせの時間に遅れた友達を待っていて一緒に遅刻になった | 事前に待ち合わせ時間に遅れた場合は、何時まで待つかを決めておき、その時間を過ぎたら先に学校に向かう |
間に合うと思っていたが間に合わなかった | 通学路のコンビニで時間を確認し、8時15分を超えていたらそこからは走る |
このように、改善方法を設定していきます。
一度設定しただけで解決する生徒もいますが、毎回の遅刻の原因は同じではないので、何度か遅刻してくる生徒がいるかもしれません。
そんな時に忘れてはいけないのは、
「やらない」ではなく「できない」ということです。
できない生徒には、出来るまで粘り強く行うことが大切になるのです。
何度かこの方法で指導していくと、生徒の慎子は確実に減っていきます。
さらに、もし遅刻をしてきたとしてもこれまでとは違い、必死になって走ってくるようになりました。
このように生徒が必死に走ってくるようになるのは、遅刻という問題が生徒にとって、「自分事」になっているからです。
だからこそ、毎回の指導を教師から一方的に指導するだけでなく、
生徒の意見を聞き出して、生徒が納得した形で進めていくことが必要です。
私は、粘り強く指導することで必ず遅刻は減っていくと信じています。
まとめ
今回は、遅刻を繰り返す生徒にどのように指導すれば良いかを解説しました。
この「原因を特定し、改善方法を考えさせる」という指導方法は、さまざまなことに応用が効きます。
忘れ物の指導も同様の流れでおこなうことができます。
私も、遅刻してきた生徒や忘れ物をしてきた生徒にはいつも
「2度と同じことが起きないように、原因と改善方法を考えようか」
と声をかけています。
先生方も、とにかく、粘り強く一緒に考えてあげてください。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。