こんにちは。「心を育て、心をつなぐ」がモットーの体育教師。
心先生です。よろしくお願いします。
先日、ガイドゲームという面白いゲームに出会いました。そこで、今回はこのガイドゲームについて紹介していきたいと思います。
「自分ってこんなことを大切にしているんだ・・・」
こんな新たな気づきを手に入れたのは、ガイドゲームに出会ったからです。
人生は、学びの連続です。その多くの学びは自分の外から取り入れるものですが、時には自分の中に学びが隠れていることもあります。
特に、自分が「どう感じるか」という価値観の気づきは自分の内面にあるものです。
この自分の価値観に触れることで、自分という人間をより深く理解することができます。
自分が何を大切にしているのかがわかってくると、より豊かで後悔のない人生を送ることができるようになるのではないでしょか。
そんな「自分の価値観に触れて気づきをうながす」ガイドゲームとはいったい何なのか。
実際に参加してみて感じたことをシェアさせていただきます。
ガイドゲームとは
ガイドゲームとは、簡単にいうとランダムに引かれたお題について語り合っていくというゲームです。
「ゲーム」という名前がついていますが、ボードゲームのように特定のものを必要とするわけでもなく、複雑なルールがあるわけでもなく非常にシンプルな話し合いです。人とお題があれば行うことができるシンプルなものです。だから、一般的に想像するゲームというほどのゲーム性はありません。しかし、本当に気づきがいっぱい生まれるゲームです。私は、学びの連続でした。
お題は、次のようなものがあります。
- パートナーのいいところを教えてください。
- 好きなファッションはどのようなファッションは何ですか?
- 自分のお葬式でクライアントになんと弔辞で言われたいですか?
- あなたにとって豊かさとは?
- あなたにとって愛とは?
質問は答えやすいものから、深く考えさせられるものまで様々なものがあります。
ゲームの流れは次のようになります。
- 質問カードを用意する(私が参加した時は白紙のトランプに質問が書かれたトランプで行いましたがお題がわかれば代用はできます)
- ファシリテーター1人と3人程度の参加者で行う
- お題カードを一枚引く
- そのお題について順番に答えていく
- ファシリテーターはできるだけ参加者の価値観にふれることができるようにファシリテートをしていく
- 3〜5を3回程度繰り返す
- これまでのお題に答えてきた中で、自分の回答や参加者の回答から気がついたことをシェアしていく
応用のパターンとしては、お題に答えていく前に、自分の中でテーマを決めておくこともあります。この場合は、お題に回答し終わった後に、自分がどんなテーマを掲げていたのかを発表し、その自分が掲げていたテーマと関連させながら振り返っていくことになります。
私が参加した時にはテーマを設定しない形で行いました。
出されたお題に答えていくだけという非常にシンプルな流れですが、ファシリテーターを中心にその人が持っている価値観を触れていきます。
ここがファシリテーターの腕の見せ所といったところです。
ガイドゲームをやってみて感じたこと
私がガイドゲームに参加して思ったことは、
「自分でも意識していなかったことに気がついた」
ということです。
私が最も考えさせられたお題はこちらでした。
「自分のお葬式でクライアントになんと弔辞で言われたいですか?」
クライアントを生徒のことだと考えてこのテーマを考えることにしました。
するとすぐに
「先生のおかげで心が育ちました。ありがとうございました。」
と言われたいという答えがでました。これは、日頃から「生徒の心を育てたい」と本気で思っているのですぐに出てきました。
ファシリテーターから追加の質問を受けました。
「心が育ったとは具体的にどんな事を言われたいですか?」
この質問をされて、私はすぐに言葉が出てきませんでした。
それまで、なんとなく多くの教え子に囲まれているだけのイメージを持っていました。
すぐに答えがでないので、
「少し考えていいですか?」といい、他の参加者へと話が移った時間に自分と向き合いました。
まずは、もう少し具体的なイメージを持ちました。
「なんとなく多くの生徒に囲まれている」から「〇〇くん」と一人ひとりの顔を想像しながら考えるようになりました。
まず初めに私の頭の中に出てきたのは、私が初めて3年間教えることができたバスケットボール部のキャプテンをしていた生徒の顔です。
その生徒は、3年間でとても成長しました。どんな時もチームで1番の努力をし、自分に厳しく、常に周囲の仲間の見本となれるキャプテンでした。時にはキャプテンとしてチームメイトに厳しい指摘をしましたが、それでも絶大な信頼があり、周囲から慕われていました。なぜ周囲からしたわれていたかというと、誰よりも仲間の大切さをわかっていたからです。
それは、私自身が「コートに立つ人だけがチームじゃない。試合に出れない選手も含めて全員でチームだ。だから、このチームに所属するすべての人を大切にしよう。」と言い続けていたからかもしれません。
本当に、私の想いが伝わっていたと感じるキャプテンでした。
そんなキャプテンからは、
「先生から仲間の大切さを学びました」
と言ってくれたら嬉しいな・・・と思いました。
一つ答えがでたかな?とおもったらすぐに次の考えが浮かびます。
「でも、他の生徒にもそう言って欲しいのか?」
答えは違いました。
では、他の生徒にはどう言って欲しいのだろう・・・
何度も何度も悪さを繰り返しては指導してきた生徒もいました。その生徒は、指導するたびに少しづつ、少しづつ成長をしていきました。すると、途中からパタっとトラブルを起こすことがなくなったのです。
その生徒には、何度も何度も「なぜその行動をした?自分の気持ちはどうだった?相手の気持ちは?同じ事を繰り返さないようにするにはどうすればいい?」と、時間をかけて一緒に考えました。時には、ガツンと怒る時もありましたが、基本的には「自分で善悪の判断ができるようになって欲しい・・・」という思いから、自分で考えさせることを優先して何度も何度も対話を重ねてきました。
そんな生徒になんと言って欲しいのかと考えると
「先生のおかげで、自分で善悪の判断ができるようになりました。」
と言って欲しいなと感じました。
一人ひとりの生徒を思い浮かべてよく考えると、「あの生徒にはこう言って欲しい」とそれぞれ言って欲しい言葉が違いました。
そこで、こんな気づきが生まれました。
「一人ひとりの生徒と向き合うことを大切にしていたいんじゃないか」
多くの生徒に当てはまる科学的な指導を追い求める一方で、一人ひとりの生徒と深く向き合いたい。
その子にあった成長をさせてあげたい。
そう思っている自分に気がつきました。振り返ってみたら確かにそうでした。
私は同僚の先生と話をする時によくこんな会話をします。
「〇〇くんは、今日こんなこと頑張っていたよ」
「〇〇くんは、1年生の時と比べて●●が成長したよね」
いつも生徒一人ひとりの成長を喜んでいる自分がいました。
このガイドゲームを通して、私は
生徒一人ひとりと深く向き合っていきたいと強く思っていること
に気がつきました。
1時間30分程度のガイドゲームの時間を通して、多くの学びや気づきがありました。
これはまさに深い学びだと実感しました。
文章で書くとなかなか伝わりにくいかもしれませんが、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
今回は参加者として過ごしましたが、ファシリテーターとしてガイドゲームを開催できるとより多くの先生や生徒と一緒に深い学び合いができるようになるのではないかと思うとワクワクしました。
だからこそ、ファシリテーター役の練習をはじめました。
もし、興味をもってくれた人がいましたら一緒にガイドゲームをやってみませんか?
私自身も、より多くの人とガイドゲームを通して学ばせていただけたらと思っています。このブログのプロフィールからTwitterや問い合わせフォームを通してぜひ連絡をください。
一緒にガイドゲームを楽しめる日を楽しみにしています。
まとめ
今回は、ガイドゲームというゲームに参加して、私なりに気がついたことをシェアさせて頂ました。
自分の人生をより豊かにするためには、自分がどんなことを大切にしているのかという価値観の部分を知る必要があります。
その価値観に気がつくためには非常に素晴らしいゲームだと思います。
皆さんの人生もより豊かなものになる事を願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。